午前7時、ジムカーナ場に到着。しかし路面は生憎のウェット。私の愛車、ロードスターはホイールベースが短いのでスピンが早く、雨はあまり好きではなかった。
午前8時、パイロンを並べてコースを作り、コースを覚えながら走り出す。
私はドリフト走行は初心者で近くに練習できるようなサーキット等はなく、ここで練習しない手はないと思い必死に走り続けた。
今回の走行会のテーマは、車両の限界を知り、アンダーステア・オーバーステアを体感するということだったが、アクセルを踏まないとアンダーステア、踏みすぎるとオーバーステアになることが実際に体感できた。
しかしテールスライドをさせながらその中間をアクセルコントロールでうまく滑らせながらコントロールすることは今の私にとってかなり難しかった。
私が苦労しているとスカイライン族(といっても2台だが)がほぼ流しっぱなしで白煙を上げながらコースを進めていた。
2台は研究科の4年生の車で、そのうちの1台の助手席に乗せてもらうことができた。乗ってみると私の車ではある角度までいくとスピンしてしまうのだが、スカイラインはその角度を超えてもスピンせずに安定してテールスライドを保っていた。
スカイラインはロードスターと比べてコントロールできる範囲が広いように感じた。これがホイールベースの差なのだろうか…。
研究科で使用している実習者のスカイラインにも乗ったが、ディファレンシャルがビスカス式のようでコーナリング中にアンダーが出やすく、そこからアクセルを踏み込んでもコーナー内側のタイヤが空転するだけで前に進まずコーナリングが非常に難しかった。
ロードスターは純正がトルセンLSDで、コーナリングも程よくスムーズだが機械式LSDをいれて更なる飛躍を目指したいと思った。
今回の走行会を通して、ホイールベースの違い、駆動方式の違いによるハンドリング特性、LSDの重要性を確認することができた。
来年までに現在の4年生のように上達できるように走行会等に積極的に参加したいと思う。 自動車整備研究科 3年 神田康博