前回10月の走行会から4ヵ月半が経ちました。今回は研究科が文化際と板金塗装実習の期間で作成したジムカーナ仕様のS14シルビアと、前回不調だったR32スカイラインの機械式LSDをオーバーホールして持ち込みました。塗装実習の内容については名平君のレポートを見てください。トップ・シークレットチックなゴールドに仕上がってます。
シルビアは、ワンオフマフラー、デフ溶接で後輪常時100%ロック、サス加工が主なチューニング内容です。このワンオフマフラーがまたイイ音するので北川君はアクセルべた踏みでカッ飛ばしてました。私も乗りましたが操作がなかなか難しく、デフ溶接の為に差動制限かかりっぱなしなのでコーナーでアンダーステアが大きく出て上手く曲がれません。これを解消してコーナリングするにはコーナー前でテールスライドさせながら進入し、アクセルワークでスライド量をコントロールしながら曲がらなければなりません。最初はこの車に戸惑っていたものの、慣れてくると思い通りのラインで走れるようになってきました。シルビアはドリフトの入門車として生産が終了した今でも根強い人気を持っていますが乗ってみるとなるほどと納得できました。
私のロードスターは前回の走行会後に機械式LSDを組み付けました。ホイールベースが短いのでスピンしやすいのは相変わらずですが、八の字やパイロンの旋回が多いテクニカルコースではオーバーステア特性を活かして素早く旋回出来るようになりました。
今回の走行会でジムカーナでは瞬時に車の方向を変えてコーナリングし、そこから路面を確実にとらえ駆動をかけながら脱出しなければ速く走れないので、スポーツ走行するには機械式LSDは必須だと感じました。そしてシートから腰に伝わってくる遠心力とハンドルからの手応えを感じ取りながらアクセルの踏み方に神経を集中させると、パイロンに向かってリアを流しながら進入・方向転換・旋回などができます。車が送ってくる情報を感じ、ステアとアクセル操作を丁寧にこなしていけば車も応えてくれるものだと思いました。
まだまだスピンが多くて課題は残りますが、今回でドリフトのコツを一つ掴んだような気がするので、今後は一般の走行会に参加して練習と研究を続けていきたいと思います。
(自動車整備研究科3年 神田康博)