電気自動車の整備に必要な資格は? 公開日:2018年08月21日
更新日:2022年12月5日

日本の代表的な電気自動車「日産リーフ」ですが、累計の販売台数が10万台を超えたそうです。エコ意識の高まりなどを受け、日本でも電気自動車の需要が高まる一方で、電気システムの整備に対応できる自動車整備士は不足しています。
これから整備士として働くなら、電気自動車の整備知識が不可欠になるかもしれません。今回は電気自動車整備の資格に関する知識をお話します。

目次

まとめ

電気自動車整備の資格

電気自動車の整備では、ガソリン自動車より電気系統に関する知識が大量に必要とされるといわれます。整備にかかわる資格には、どういったものがあるのでしょうか。

電気自動車を整備する専門の国家資格はない

電気自動車の整備にあたり、自動車整備士以外で必要な国家資格はありません。資格の上では、自動車整備士はガソリン車も電気自動車も同じように整備できます。

電気自動車は電気制御システム修理が必要不可欠

電気自動車のシステムはガソリン車と大きく異なり、整備の際もコンピュータ設備を用いて自動車の不具合を診断します。このため、電気自動車のシステムを把握していなければ満足な整備ができません。電気自動車は普及が始まったばかりのため、整備のノウハウがすべての整備士に行き渡っていないのが現状です。

電気自動車の整備に活用できる資格

電気自動車の整備で必要な資格や、持っていると役に立つ資格をご紹介します。


・低圧電気取扱特別教育

電気自動車で使用される走行用バッテリーは、ガソリン自動車よりずっと高い電圧になります。ガソリン自動車のバッテリーは12ボルトですが、電気自動車の走行用バッテリーは400ボルト前後といわれます。この講習を受けて、低圧電気の取り扱いを学ばなければ電気自動車の整備ができません。


・ハイブリッドプロ認定資格

電気自動車はもちろん、ハイブリッドカーや燃料電池自動車など、高度化した自動車整備に必要な知識や技術が問われる資格です。


・自動車電気装置整備士

自動車の電気装置に関する整備のプロフェッショナルとして、認定される国家資格です。取得するためには、電気の基本的な知識や、電子部品の仕組みなどを理解する必要があります。


・メーカーによる独自資格

自動車メーカーが独自に設けている資格もあります。電気自動車を扱える整備士を増やし、メーカーの販売店や整備工場に着任させることが目的です。

まとめ

2030年までに、電気自動車は新車販売台数の30%に達するとの予測があります。自動車業界は、本格的な普及が始まる前に、電気自動車を整備できる人材を多数育成しなくてはいけません。自動車整備士になりたい方は、電気自動車整備のノウハウがあれば就職や転職の際に役立つでしょう。

本校は読売新聞グループの安心と創立50年の実績があり、これまで多くの卒業生を輩出し自動車関連業界はもとより、多くの職種で活躍しています。
東京都で自動車整備士を目指すなら専門学校 読売自動車大学校にお任せください。

読売自動車大学校 学校案内