自動運転の「レベル」って? 公開日:2018年09月21日
更新日:2022年12月5日

近い将来、自動車の運転が自動化されると予想されています。ステアリングの補助や緊急時対応、スピード制御のサポートなど、さまざまな機能を搭載する自動運転は、交通事故を減らす期待も持てる次世代技術です。東京オリンピックを目処に、完全な自動運転の実用化の声も聞かれます。

目次

まとめ

自動運転とは?

「自動運転」は、人間の代わりに車載コンピュータがハンドルやアクセルを操作して、自動的に目的地に移動する技術です。自動運転は、車が担当する操作に応じてレベル分けされています。現在、自動車操作レベルは0~5の6段階に分類されており、レベル3以上に相当するものを「自動運転」と呼ぶ事が多いようです。
この定義は、SAEと呼ばれるアメリカの非営利団体が定めたものですが、国内の自動車メーカーもおおむねこの定義にしたがって自動運転技術の開発に取り組んでいます。

自動運転の「レベル」の特徴

自動車整備士は、男性でなければ務まらない職業ではありません。実際に、整備工場などで勤務する女性は存在します。自動車整備というと“ガテン系”というイメージがあり、筋力や体力で劣る女性は不利なように思われがちです。しかし、昨今はデジタル化や機械設備の導入が進み、力に頼らなくても業務をこなせるのです。
力仕事というファクターが重要視されなくなった結果、女性にも活躍するチャンスが広がった職業といえます。むしろ、女性ならではの視点や特性を生かせる場面もあるだけに、自動車整備士は女性でも取得する価値がある資格です。


レベル0
レベル0は、自動システムが介入せず、すべての運転操作をドライバーが行う状態です。つまり、安全走行技術が搭載されていない一般の自動車は、レベル0に該当するといってよいでしょう。


レベル1【運転支援】
システムが「ステアリング操作」「加減速」のうち、どれかひとつをサポートしている状態が、レベル1です。具体的には、ステアリング補正やスピード調整を行い、ドライバーの操作を補助します。いわゆる運転支援の範囲で、自動運転とはいえません。


レベル2【運転支援】
システムが、ステアリング操作と加減速の両方をサポートする状態が、レベル2です。車線の逸脱を感知してステアリングを自動補正したり、レーダー等により前方の車と適度な車間距離を保ったりする事が可能です。この技術もレベル1と同様に、運転支援の範囲に入るといわれます。


レベル3【自動運転】
高速道路など特定の走行環境で、すべての運転操作をドライバーに代わって行うシステムが対象です。緊急時や運転困難時でも、危険を察知して自動車が対応してくれます。このレベル3から、自動運転と呼べるレベルに入ります。


レベル4【自動運転】
高速道路など特定の走行環境で交通状況を把握し、必要に応じて運転操作を代行するレベルです。緊急時でもシステムが稼働し、ドライバーの運転をサポートします。


レベル5【自動運転】
「自動運転」という単語から連想されるイメージは、このレベル5になります。場所を問わず、システムがすべての運転操作を代行します。緊急時の対応も可能です。ドライバーは運転する必要がないため、アクセル・ハンドルがない自動車を設計できます。現状では、どのメーカーもコンセプトカーに留まっており、実用化は先と考えられています。

自動運転の実用化は?

アメリカでは、一般道路を使った自動運転の技術試験が行われています。技術は未完成で、死亡事故も起きるなど、実用化に向けて課題があるのが現状です。国内における自動運転の実用化は、2020年の東京オリンピック前後と予想されています。技術的な課題だけでなく、自動運転に対応できる法律や保険制度の整備も求められます。

自動運転と整備

自動運転は高度なシステムを使うため、これまで以上に整備の重要度が増すと考えられます。システムが誤動作しないよう、自動車整備士による確実な点検と整備が必要になるでしょう

まとめ

自動運転が実用化されれば、ドライバーの負担が一気に軽減されます。同時に、事故のリスクを下げる事も可能でしょう。東京オリンピックを境に、国内でも自動運転システムを搭載した車がたくさんみられるようになるかもしれません。

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