自動車電気装置整備士とは?取得方法や仕事内容について解説します 公開日:2022年12月5日


電気自動車(EV)やハイブリッドカーが普及しつつある昨今、自動車整備と電気装置は切っても切れない存在になってきました。資格自体は以前からあるものの、今後は需要がより拡大するのではないかと言われています。

本記事では自動車電気装置整備士の概要や需要、仕事内容について解説します。資格の取得方法や難易度についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

自動車電気装置整備士とは?

自動車電気装置整備士とは、一般の自動車整備士資格とは別に設けられた「特殊整備士」と呼ばれる資格のひとつです。自動車電気装置整備士の資格を取得することで、一般の整備士ではできない電気装置の点検修理を行えるようになります。
近年では電気自動車が増えていることもあり、需要の拡大とともに、自動車整備士業界でも注目を集めている資格です。通常の自動車整備士資格よりも専門性が高い資格であり、自動車整備士として働くうえでのアピールポイントになるでしょう。

自動車整備士資格との違い

一般の自動車整備士であっても、2級以上の資格を保有している場合は電気装置の整備が可能です。そのため、今までは、あえて自動車電気装置整備士資格を取得する人は少ないとされていました。


しかし、昨今の電気自動車・ハイブリッド車の進化は目覚ましく、2級の資格を有していても対応できない状況になりつつあります。こうした現状を踏まえて、自動車電気装置整備士の資格が注目されるようになったのです。

自動車電気装置整備士の需要は増えている

近年、電気自動車やハイブリッド車の進化と需要拡大により、一般の整備士では対応が難しいケースも増加しています。そういった中で、自動車電機装置整備士資格は特殊整備士の資格の中でも特に注目されています。


最新の技術を追いかけ続けなければならないことから大きな責任が伴いますが、裏を返せばそれだけ将来性のある資格といえます。今後、自動車に関わる仕事をするのであれば必須と言われる時代が来るかもしれません。

自動車電気装置整備士の仕事内容

自動車電気装置整備士の仕事内容には、以下のようなものがあります。

  • ●電子制御装置の点検・警備
  • ●冷暖房装置の修理・点検
  • ●バッテリーの交換・点検

  • 電子制御装置とひと口で言ってもその種類は膨大です。ハイブリッドシステムや駆動系モーターなど多岐にわたります。今後自動運転が搭載されるようになれば、この部分も電気装置に該当するため担当する可能性が高いでしょう。


    今後、ガソリン車からハイブリッド車や電気自動車にシフトしていく可能性があることを考えると、まだまだ需要は拡大することが予想されます。自動車整備士としてキャリアアップを目指すのであれば取得して損はありません。

    自動車電気装置整備士資格を取得するには?

    自動車電気装置整備士資格を取得するには、受験資格として以下のいずれかの条件を満たす必要があります。


  • ●2年以上(場合によっては1年6ヶ月以上)の実務経験
  • ●整備士養成課程を有する大学・専門学校の特殊整備課程を修了

  • 前者の場合、必要な実務経験の期間は学歴により期間が異なるため、自身がどちらに当てはまるかをチェックしておきましょう。後者の場合は実務経験なしで自動車電気装置整備士資格の受験が可能です。

    自動車電気装置整備士試験の難易度や合格率

    自動車電気装置整備士の試験難易度は、開催時期によって変わるものの実はそれほど高くありません。全国自動車電装品整備商工組合連合会の統計では、令和3年3月に実施された試験の合格率は90%近くに上ります。


    しかし、時期によっては50%以下になっているケースもあり、平均すると60~70%台に落ち着くと言われています。そこまで難易度は高くないものの、対策なしで合格できる試験ではないため、受験すると決めたら受験勉強にいそしみましょう。

    自動車電気装置整備士資格を取得するなら自動車整備士資格を取得するのが近道

    自動車電気装置整備士資格は注目されている資格ではありますが、単体では整備士業務を行うことはできません。そのため、自動車整備に関わる仕事をするのであれば、まずは自動車整備士資格の取得を目指しましょう。


    読売自動車大学校では卒業時に、自動車整備士の受験資格を得られます。電気装置の整備が可能となる自動車整備士資格2級と合わせて、自動車電気装置整備士資格を取得すれば、スキルやキャリアパスを広げることも可能です。


    詳しくは資料やオープンキャンパスでお知らせしていますので、ぜひ一度目を通してみてください。

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    まとめ

    自動車電気装置整備士は、今後さらに需要が高まる可能性がある資格です。ハイブリッド車や電気自動車が普及すればするほど、その資格の重要性が認知されることでしょう。今後の自動車整備業界で必須となるかもしれない自動車電気装置整備士。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

    本校は読売新聞グループの安心と創立50年の実績があり、これまで多くの卒業生を輩出し自動車関連業界はもとより、多くの職種で活躍しています。
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