三級自動車整備士の資格とは?
公開日:2018年08月21日
更新日:2022年12月5日
自動車は、3万点にも及ぶ部品で構成された高度な機械です。さらに、整備を誤れば生命や財産を脅かす恐れもあります。このため、自動車の整備作業の大半は、国家資格である「自動車整備士」の資格が必要です。整備工場の付帯サービス(洗車や清掃など)や、板金塗装は無資格でも担当できますが、いざ自動車整備士になりたいときは資格がなければなりません。ここでは、もっとも身近な「三級自動車整備士」がどのような資格なのか、みていきたいと思います。
三級自動車整備士とは?
三級自動車整備士の資格を取得すると、自動車の基本的な整備を担うことができるようになります。
三級自動車整備士の種類
三級自動車整備士はひとつの資格ではなく、実態として4つに分かれています。下記のうちいずれかの資格を持っていると、三級自動車整備士と呼ばれます。
・三級自動車シャシ整備士
普通自動車と、4輪3輪の小型及び軽自動車の車体や、エンジン以外の部分において、基本的な整備を行うための資格です。
・三級自動車ガソリン・エンジン整備士
ガソリン・エンジンを動力とする普通自動車と、4輪3輪の小型及び軽自動車のエンジン部分において、基本的な整備を行うための資格です。
・三級自動車ジーゼル・エンジン整備士
ジーゼル(現代ではディーゼルと呼ぶことが多い)エンジンを動力とする普通自動車と、4輪3輪の小型及び軽自動車のエンジン部分において、基本的な整備を行うための資格です。
・三級二輪自動車整備士
二輪自動車(オートバイ)や原動機付自転車において、基本的な整備を行うための資格です。
三級自動車整備士ができる仕事内容
三級整備士が担うことができる業務は、点検整備・エンジンオイルやギアオイルの交換といった内容になります。これは、国が定めた保安基準による検査を経なくても良い、とされている業務です。
・タイヤ交換
タイヤは消耗品のため、走行などにより磨耗したときは交換する必要があります。また、冬季にスタッドレスタイヤに交換が必要な地域では、夏と冬で年に2回のタイヤ交換が発生するのが通例です。この交換業務を担います。
・点検整備
自動車を所有している人は12か月点検のほか、状況に応じて定期点検以外でも自動車を点検する必要があります。それに際して適切な点検と整備を行う業務です。
・エンジンオイルやギアオイルの交換
自動車の走行距離に応じて、エンジンオイルやギアオイルの交換が必要となります。オイル類を交換せずに走行を続けると故障の原因となり、場合によっては修理が必要になります。メーカーが推奨する基準を参考に、オイル類の交換を適切に処理します。
三級自動車整備士の受験資格
三級自動車整備士の受験資格を得るには、「認証工場」あるいは「指定工場(民間車検場)」といった、認定受けている整備工場で1年の実務経験が必要です。このほか、自動車関連の専門学校や、職業訓練校に通っていた場合は、実務経験が無くても受験することができます。
まとめ
「自動車整備士」は、手に職をつけられる事が魅力。一度身につけた技術やスキルは、その後も日本各地の整備工場で活かすことができます。経験を積み、上位の「一級自動車整備士」や「二級自動車整備士」を取得すれば、転職の時も有利といえるでしょう。
昨今の自動車業界では、団塊世代の引退や少子化、若者の車離れなどによって、自動車整備士が不足しているとも言われます。人手不足の状況こそがチャンスと考える人もいます。三級自動車整備士の資格を取得して、整備士としての第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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