オーストラリアの姉妹校TAFEへ短期留学中だった1級整備研究科4年生の小林寛明さんが帰国し、研修参加レポートを寄稿してくれました。
彼の貴重な体験談を二回に分けてご報告させて頂きます。
第一回
私は、今回のオーストラリア研修が海外初体験だったので、新鮮な驚きにあふれていた。
まず、気候の違いには驚いた。
オーストラリアは南半球にあるのだから、当然季節が逆なので、3月は夏の終わりから秋口といったところで、日中の最高気温は大体28℃位、同じ時期の日本と大差はない。だが、日本でこの位の気温になると蒸し暑くて仕方がないと感じるところだが、オーストラリアでは全くそういった感じがしなかった。確かに暑いし、日差しも強いのだが、ジメッとした感じがなく、カラッと乾いた暑さとでも言えばいいのか、とにかく全く不快に感じないのだ。今まで、テレビなどでそういったものの事を知ってはいたが、実際に体験した事がなかったので、『結局、暑いんだから不快にきまっている。』と思っていた私としては、少なからずショックだった。そのせいもあったのか、普段散歩なんて全くしないのに、毎朝、ホストの家から学校に行くためのバス停まで20分程の散歩が日課になっていた。
これが、日本に帰ってからも習慣となれば!!と思ったが、残念ながらそうはならなかったようだ…。
それはいいとして、次に、これが最も驚いた事なのだが、交通ルールの違い…というか、マナーの違いだ。
まず、ほぼ全ての人が法定速度内で走っているという事。これは、日本では考えられない事だと思う。例えば、日本で40km/hの道路だったら、大体60km/h程度で走るというのが暗黙のルールになっているが、オーストラリアは40km/h規制だったら本当に40km/hで走るのだ。これにはホントに驚いた。
まぁ、そのかわりといっては何だが、郊外の一般道などになると80km/hや100km/h規制の道路、ランアバウトという信号のない交差点(駅前ロータリーと交差点を足して2で割ったものとでも言えばいいのか…) などが一般的だったので、流れはスムーズで、ストレスを感じる事はなかった。
それに、スピード違反に対する取締りが厳しいというのも理由かもしれない。聞いた話ではオーストラリアのオービスは10km/hオーバーから反応するらしいのだ。というか、ホストファミリーの息子の友達が撮られていた…。酔っ払いながら、『撮られちゃったよ~♪』と笑いながら見せてくれた。減点もそうとうされるようだし、とても高価な記念写真となった様だ…。
それだけ厳しければ、スピードを出そうと思わなくなるのもうなずける。
第二回に続く!