自動車整備士の将来性とは?現状や需要、今後の役割を解説します! 公開日:2022年12月5日


自動車整備士の人手不足が深刻化する昨今、その将来性についても盛んに議論されています。「いずれ整備士は必要なくなる」と考える人もいるものの、実際にはこれからも求められる将来性のある仕事なのです。

この記事では、自動車整備士の現状や将来性、求められるスキルや役割について解説します。

目次

自動車整備業界を脅かす現状

一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会 の調査に対し、「整備士が不足している」と回答した整備工場は全体の約半数にものぼるなど、自動車整備業界は慢性的な人材不足が続いています。また、現役の自動車整備士の平均年齢は45歳を超えており、人材の高齢化によって経営が立ち行かなくなるケースも今後増えていくかもしれません。

輪をかけて、自動車ユーザーが減少していることも「自動車整備業界には将来性がない」といわれる原因のひとつです。近年の自動車は機能が進化している反面、値段が高騰しています。そのため、特に若者を中心に自動車離れが進み、販売台数も減少しているのです。

自動車整備士が不足している原因について、詳しくはこちらのコラムも参考にしてください。

整備士不足が深刻化|その理由や国・整備工場の対策を解説します!

自動車整備士の将来性は?

ネガティブな話題から入ったものの、自動車整備士の将来性は明るく、今後整備士資格の取得を目指す人にとっては希望の持てる状況となるでしょう。主な要因は以下の2点です。

  • ●整備士そのもののニーズがなくなることはない
  • ●国も整備工場も整備士を求めている

  • 理由も含めて詳しく解説します。


    整備士そのもののニーズがなくなることはない

    若者の自動車離れが進んでいるとはいえ、整備士そのもののニーズがなくなるわけではありません。特に交通インフラが整備されていない地域に関しては、移動には自動車が不可欠で、一人一台が当たり前というケースもあります。

    そのような地域において、自動車整備士は生活の足を守る大切な役割を果たします。技術が進歩して車一台当たりの寿命が延びているとはいえ、交換や修理が必要になることはいくらでもあります。そんなときには整備士がいなければ解決できません。

    また、物流や配送など、私たちの生活に欠かせないエッセンシャルワーカーを支えているのも自動車整備士です。エッセンシャルワーカーは、時代や経済状況が変化しても求められる仕事であることから、それらを支える自動車整備士も将来性はあるといえるでしょう。

    国も整備工場も整備士を求めている

    昨今の自動車の技術進歩は目覚ましいものがあり、昔ながらの知識や技術に加えて、ITやコンピュータなど新しい技術への対応も求められます。これらに対応するためにも、整備士不足は非常に深刻な問題です。

    現状を重く受け止めた国、特に国土交通省は有識者で組織を結成。整備士不足の対応策を2022年内に明確にする方向で動き出しました。整備工場側も労働環境の改善や賃金の見直しなど、積極的に整備士を確保する動きを見せています。

    現段階でも苦しさを見せる自動車整備業界において、これらの対策は急務です。裏を返せば整備士資格を持っていることで各方面からの需要に応えられるため、将来性はあると考えられます。

    自動車整備士資格を取っただけでは意味がない

    自動車整備士資格は、一定の条件を満たせば取得が可能です。しかし、資格取得がゴールではなく、日々進歩する技術についていくことが求められます。

    資格取得後も技術習得は必須

    自動車整備士資格を有していれば、点検や車検など、車のメンテナンスに必要な業務はこなすことができます。しかし、自動車に搭載される技術は日進月歩で変化しており、常にこれらに対してアンテナを張っておかなければなりません。

    例えば2020年1月31日 から義務化された衝突被害軽減ブレーキの調整は、現行自動車整備士資格だけではなく別途講習を受けて初めて可能になります。各地の自動車整備振興会が講習を開催しているためある程度のカバーはできますが、新しい技術や制度の変化に合わせた整備を行うためには、個人でも積極的に情報収集と技術習得に努めなければなりません。

    自動運転の普及に伴う知識・技術の確立が必要

    もうひとつ大きな要素として、自動運転技術が挙げられます。日本国内では自動運転レベル2.5までの自動車しか流通していませんが、有名自動車メーカーのアウディはすでにレベル3の技術を確立し、いつでも市販車に流用できる状況です。現在は世界各国で法整備がなされていないため市販に至ってはいませんが、将来的にはこれらの車も一般化するでしょう。

    自動運転技術は、今後の自動車整備士が学ぶべき大きなテーマです。先ほどの技術取得と同じように、自動運転に対する知識や整備技術を兼ね備える努力と向上心が必要になるでしょう。

    電気自動車やEVなどの先進技術に興味を持ち続けなければならない

    世界的な環境意識の高まりから普及している電気自動車やEV、水素自動車に対する知識もこれからは重要です。新しい動力機構は、当然従来のガソリンエンジンとは異なるため、相応の知識がなければ今後登場する車には対応できなくなってしまいます。

    今後、ガソリンエンジンは消滅する可能性すらある昨今、幅広いエンジンに対する知識が必要になることは言うまでもありません。

    将来性がある自動車整備士になるには?

    自動車整備士の仕事は、私たちの生活を支える裏方としてそう簡単に消えてしまう仕事ではありません。そのため、将来性は明るいといえます。
    現状自動車整備士になるには、専門学校を卒業するか、整備工場で一定期間の実務経験を積む必要があります。いずれの場合もそれなりの年数はかかりますが、近道は専門学校を卒業することです。

    読売自動車大学校では、最新の技術に対応するための基礎的な知識や技術習得をカリキュラムに盛り込んでいます。さらに1級整備コースでは、卒業と同時に自動車整備士1級の受験資格を獲得でき、合格すれば即戦力として現場で活躍することも夢ではありません。

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    まとめ

    自動車整備士の将来性についてはさまざまな意見がありますが、決してなくなることはないこと、引く手あまたの業界であることから将来性は大いにあります。しかし、資格取得後も知識や技術の習得が求められることもまた事実。常に新しいことへ対応する意欲をもち、一流の整備士を目指しましょう!

    本校は読売新聞グループの安心と創立50年の実績があり、これまで多くの卒業生を輩出し自動車関連業界はもとより、多くの職種で活躍しています。
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