読売EVマーチ、9位入賞までのエピソード!(その1)

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11月3日、Japan EV Festival 20081時間耐久レースに参戦するため、研究科4年生と卒研EV担当の3年生で筑波サーキットに行ってきました。


実は僕たち4年生は、去年(3年次)からEVマーチの作製に取り掛かり、ついに目標となるEVフェスティバル参戦することができました。


今日はこれまでの経過をお話ししたいと思います。


1.岡部マーチがやって来た.jpg


 


 2.これがEVの心臓です.JPG


  3年次にはまず、エンジンをモータに換える作業に伴い、モータとCVTの連結、モータ駆動用バッテリー(10個)の配置(後部座席)、配線の取り回し、全塗装など大きく車両の変貌がありました。


特に、CVTとの連結の加工作業でとても苦労しました。中心軸を合わせるために精密な寸法を測定し、実際に鉄を加工して合わせてみたりしました。


しかし、連結させてモータを回してみると異音がし車輪が回らないという事が起きました。モータとCVTを分けてみると、軸が折れてしまい駆動がかかってなかったのです。


後日、新しい軸をもう一度作り直し修正して再度チャレンジしてみると、車輪は見事に回りました。


3.板金塗装は任せて.JPG


ここまできたらすぐにでも車を走らせたくなるのが研究科4年生の性です。実習場の5メートル前後を前進と後退でみんなが経験し、やっとEVを実際に体感しました。


このあと本格的に走行テストへ移ります。


走行テストの会場は、何と言っても4年間お世話になった我らの読売・府中駐車場(駐車場の大きさなら負けません)です。走行テストは、みんなで運転を楽しみつつデータ採取をして問題点や対策を考えました。


4.府中駐車場にて.JPG


 


 5.テストそしてテスト.JPG


 そして4年生になり、本格的にEVフェスティバルに向けての作業が始まりました。


改善点として、バッテリ(120V)の容量(A/h)を大きくする、車両重量配分を考えバッテリの配置を変更(エンジンルームと後部座席)、バッテリを収納する板を作製、モータのコントローラとリレーの配置を変更、電量計とバキュームポンプの設置など実走行のための作業に取り掛かりました。


改善作業を進めていくと、やはり途中でも問題点が見つかりそれを更に改善する作業が出てきて、なかなか前に進めない時もありました。


さらには、バッテリ(4個)、コントローラ、スイッチ、バキュームポンプをエンジンルームに設置したために、配線が多くなりエンジンルームが狭くなって見た目がイマイチでしたが、うまく配線などをまとめて見た目も綺麗にしました。


6.ドピューンと.JPG


 この改善作業の途中から3年生も加わり一緒に作業をしています。


改善作業が終了すれば、やはり走行テストに行ってきました。


大きく変わったのは走行距離の伸びと車速高上です。なんせとても良質なバッテリを搭載しましたので、当然の結果です。この時はすでにEVフェスティバル間近なのでこの大会の基準である車検も同時進行で行いました。


(自動車整備研究科4年 河野 慎一)


 


EVマーチ、9位入賞までのエピソード(その2)へ続く


 


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http://blog.livedoor.jp/koutou_gakka/archives/2008-1.html#20081105

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